フードデリバリーにおけるSEOとMEOの重要性

フードデリバリーを立ち上げ、単独事業として実現していくには乗り越えなければならない壁があります。それは「新規顧客」を獲得するということです。今回のコロナ禍において、フードデリバリーに参入した企業・お店は多かったですが、受注の大半が今までのリピーター様だったというところも多かったのではないでしょうか。もちろんそれ自体は素晴らしいことですし、常連様を作ってきた今までの歩みがあってこそだと思います。しかし、上述のように新規事業として事業を拡大していくには、「新規顧客」の獲得は避けて通れません。

新規顧客を獲得するには何が必要になるのでしょうか?今回は「認知を高める」ここにフォーカスして内容を見ていこうと思います。


まず、「屋号(店名)」でお客様が検索される場合。それは基本的にはリピーター様ですよね。もしくは、そのリピーター様から紹介をされたお客様や、屋号自体の認知度が高いケースです。但し、そもそもお店を知らない一般的なお客様はそのような検索はしません。

一般的なお客様が検索するキーワードとしては、下記のようなものが挙げられます。特徴としては、「エリア×業態」になっている部分です。

  ・新宿 仕出し

  ・渋谷 デリバリー

  ・恵比寿 カレー 宅配

  ・東京 ケータリング

画像:「新宿 仕出し」で検索した結果

まず自分が欲しいエリアに届けてもらえるかどうか?ここが最も大切で、欲しい!と思っても配達範囲外であれば意味がないですよね。そのため、まずは「エリア」が重要になります。また、その「エリア」に追加して何が欲しいか?食べたいものが決まっていない場合だと、「エリア+仕出し、デリバリー、ケータリング」など、大きな切り口での業態名で検索されることが多いです。また食べたいものが決まっている場合は、「エリア+カレー デリバリー」などより詳細のキーワードで検索をされます。

「エリア×業態」で検索されるお客様に対して、どのように認知を高めていくか。フードデリバリーにおいては、「SEO」と「MEO」の二つが手法としてよく使われます。この二つの詳細を見ていこうと思います。

1.SEOについて

SEOとは何か?日本語では「検索エンジン最適化」、英語では「Search Engine Optimization」とも言われますが、非常にざっくりした表現で言うなら、「検索上位に表示させよう!」という取り組みになります。

どうして検索上位に表示させる必要があるのか?それは、上位表示か下位表示かによって、お客様が仮に検索してくれたとしても、自分たちのホームページに入ってくれるかどうか。これに大きな差が出てしまうからです。実際にどのくらいの差が出てしまうのでしょうか?

(Source:Advanced WEB RANKING

上記の図のように、パソコンから検索される場合、1位だと31%もクリックしてもらえるにも関わらず、10位になると1%しかクリックしてもらえません。仮に月間「10,000人」の人が検索してくれるとすると、下記のように大きな差になってしまいます。

  1位:3,100クリック=10,000人×31%

  10位:100クリック=10,000人×1%

新規顧客を獲得しようとすると上記クリックのうち何パーセントの人が購入してくれるのか?という確率論になってくるため、そのキーワードで1位か10位かによって売上も30倍近く変わってきます。この背景があるからこそ、「ホームページを立ち上げたけど全く売れない」と言う現象が生じてしまうのです。ホームページを立ち上げるのは、第一歩でしかありません。立ち上げた後にしっかりと自走して歩き出すには、「自分たちのお店は、誰がどんなキーワードで検索してくれるのか?」この見通しを立てながら進めていく必要があります。

キーワードが決まり、具体的に検索順位を上げていくとするとホームページ内に「良いコンテンツを作る」これをホームページを制作してくれた企業と組み、愚直に改善していくしかありません。そのホームページをお客様が見ることで、そのキーワードで情報を探している人の「困りごとを解決できる」「知らなかった新しい情報や価値を知ることができる」サイトであるという情報が、検索エンジンに認識しされることによって差が出てきます。

繰り返しになりますが、ホームページを作っても何もしなければ基本的には常連様や自店を認知してくれる人が買いやすくなるだけです。そこから売上を伸ばしていくには、一般的にどのようなキーワードが検索され、そのキーワードに対してどのようにして上位表示が実現できるのか?ここをホームページを作成する前から確定させ、実行していくことが大切になります。

2.MEOについて

次にMEOについて見ていこうと思います。MEOとは日本語で言うと「マップエンジン最適化」であり、英語で言うと「Map Engine Optimization」です。つまり、グーグルマップにて表示される店の中から自分たちのお店を上位に表示させようという取り組みになります。

なぜわざわざグーグルマップでの最適化が必要なのでしょうか?それはグーグルの方向性によるものが大きいです。皆さんもスマホで「居酒屋」などとグーグル検索をすると、一番上にはグーグルマップが表示されて、複数の飲食店が出てくるのを良く見るのではないでしょうか?グーグル自体ここに力を入れていますし、上述のSEOよりも一般的には上に表示されます。実際多くの企業の数値を見ていても、このMEO部分の方が表示回数やクリックが多い機会も増えてきました。

画像:スマートフォンのGoogle Mapアプリ

特に日常型のフードデリバリーと相性が良いのは、グーグル側で「テイクアウト」や「デリバリー」に辿り着きやすくする変更を行ったことです。利用者は近くのテイクアウト・デリバリーのお店を簡単に探せるようになりましたし、お店側も自分たちがテイクアウト・デリバリーを行っている事を簡単に伝えやすくなりました。しかも競合他社の動きを見てみると、登録すらしていなかったり、登録していても必要な情報が抜けていてMEOとして評価されていないケースも多々あります。

SEOは20年ほどの歴史があり競合もしっかり対策しているところが多い一方で、MEOはまだ最近出てきた考え方で今しっかり対策すればSEOよりも比較的簡単に上位表示を狙える状態です。

今からMEOをしっかり整備したとしても十分上位表示が可能になっているからこそ、しっかり対策をしていきたいところです。上位表示を狙う前に最低限行う必要があるのは下記の項目です。

  ①グーグルマイビジネスに登録する

  ②カテゴリーを正しく登録する

  ③リスティングの完成度を100%にする

  ④口コミに返信する

  ⑤写真を追加する

  ⑥投稿をする

自分たちの店名で検索した時に「オーナーですか?」という表記が出ている時には、そこから登録を進めていってください。(①グーグルマイビジネスに登録する)その際、自分たちの業態が何か?を選ぶことができますので、そこは正しく入力をお願いします。(②カテゴリーを正しく登録する)その次に、営業時間や定休日など普段のお店の情報を入力する順番になるのですが、情報がどれくらい入っているか?と言う目安として「リスティングの完成度」というものがあります。そこが100%になっていれば一旦大丈夫です。(③リスティングの完成度を100%にする)ここまでで最低限の準備を行い、あとは自分のお店が閉店せずに毎日営業している事を伝えるため、口コミへの返信や新しい写真の追加、また日々の情報も投稿できるのでそれを実施する。この辺りを行いましょう。(④口コミに返信する、⑤写真を追加する)

たったこれだけの手間で、競合が弱い現状であれば早く自分たちの情報を上位表示させることができます。ここのMEOも冒頭の通り「認知度を高める」ための施策になります。まずは多くの人にホームページを訪れてもらうことで、認知を高め新規売上を伸ばしていきたいですね。

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